ほっこり屋の四季

台風19号、避難準備忘備録

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避難先の和室

facebookでのお声かけ
本当にありがとうございます
みなさまから元気エネルギーいただきました

今回
初めて、「避難」
という言葉がよぎる程の
状況でした

避難しました
初めてでした
その様子を記録に残したくて
したためます
長いですが
読んでいただけたら幸いです

先ずは
できることから
買い物

緊急用で足りないものをリストすると

単四電池
灯油
二個目の灯油ランプ
コンロ用ガス缶
お湯で食べられる食糧

長持ちしそうなおいしいパン

こんな感じ

11日金曜日のお昼
カインズホームへ
入店したとたん
異様な雰囲気・・・
さっ
殺気だってる
店頭には
お水のペットボトルの箱詰めがコンテナのまま
キャンプ用灯油ランプは
無くて
店員さんに訪ねると
災害用LEDランプを教えられ
でも棚には
買値ごろのものは
軒並み完売
更に
ガス缶も完売
雰囲気に
ヤラレ気味で
結局何も買わずに退店

気を取り直すために
パン屋「空我」さんへ
今度は
ご主人が殺気だってて
これからベニヤ買いに行って打ち付けるよっ!!!って
息子さんと車で出かけて行った
お店も混んでいて駆け込み盛況
僕らもイートインで昼食を済ませ
スープを飲んで
落ち着きました

次は
いつも行っている
くろがねや
やっぱりいいね
ん?
なに、 この
のんびりムード
お客様の買っているものが違いすぎるっす
ついつい
そのムードに飲み込まれ気味でしたが
無事に買うことができました

帰宅してから
準備スタート

先ずは
お風呂の湯船に水を満たします
次に
雨戸を閉める
これが
思いのほか大変
前日だというのに
上桟をのみでとんとん削るはめに
雨戸がスライドしないんです
ようやく一枚が閉まるようになったと思いきや・・・
二枚目はもっと、動かない・・・
で、閃きます
ジャッキアップ

脚立の上で
不自然な格好で
ノミをとんとん
90年の古材を削る・・・
なんだったのだろうと
いうくらい
すーーーっとスライド
が、しかし
3枚目は
ジャッキアップも効かないくらい
つっかえる・・・

日没してもうだめ
雨戸3枚目が30cmほど空いているけど
他は閉めて
二階の雨戸にとりかかる

二階の雨戸も
初めて閉める
げっ、はずれた!
きっつい動かない
妻とふたりで
悪戦苦闘しながら
10mと6m分
十数枚の雨戸を閉め終わる
がしかし
なんと
戸袋に穴を発見!!!
「わたし食料の準備するっ」
って妻が離脱
どうしよう
また閃いた
3ヶ月予定表ホワイトボードの
梱包段ボールで
ふさごう

間口の寸法とって
きっちりカットして
きっちりテープを貼って完成

これで
雨水入っても大丈夫
掃除機をかけて
前日の準備は完了



12日当日
雨が降り続いています
気象庁のページなどから
情報を集め出します

万が一を想定すると
もう居ても立っても
いられず
自然と
荷造りを始めました

万が一の想定とは、
「山が崩れて土石流が流れ込み建物がつぶれる」
または
その次に重い状況は
「土石流でキッチンが埋まる」
でした

なので
本格的な荷造りです
先ずは
開業許可証
開業届など税務書類
お客様からの領収書
映画フォレストガンプを参考にして
くつしたを多め
寒がりなので
首のあるヒートテック数枚
長靴とスニーカー
避難所ではく寝間着代わりの短パン
厚手の起毛のズボン
タオルたくさん
ウインドブレーカー
メガネ拭き
ゴミ袋
ポケットテイッシュたくさん
寝袋
キャンプ用のマット
キャンプ用75リットルリュック

電池各種たくさん
ロウソクたくさん
灯油ランタンランプ
充電池式ランタンランプ
ライターたくさん
スマホ充電器
AC電源コード10m
たこあし
ポータブルCDラジオ
手回し式充電ラジオ
ヘッドランプ

ポータブルガスコンロ
お湯の入ったポット
水で満たした瓶やペットボトル
おにぎりたくさん
炒めピーマンの味噌あえ
小松菜のおひたし
蒸したサトイモ
空我さんのパン
切ってタッパーに入れたりんご
しそふりかけ
非常食
やかん
コップ
キャンプ用チタン容器
そして
そして
「外付けハードディスク」
今までの写真や
お客様との思いでデータたくさんです

左のかごに大切なHDDが入っています

更に
「お客様帳簿」
江戸時代
大火があると
顧客帳を井戸に投げ込んだ
という逸話に基づきます
家や
家財が燃え尽きても
顧客帳簿があれば
再建できる、と
僕はこれを知っていたので
真似てみました
ほっこり屋が
大変なことになったとき
再建できたとき
来ていただいているお客様に
お手紙を書くことができます

さて
積み込み開始
荷物の総数は
大型リュックが2個
小型リュックが2個
買い物かごも2個
リュックが倒れないように
しながら買い物かごで支えます

積み込みが一段落したところで
「特別大雨情報レベル5」
「避難指示」
12日15時ごろでした
準備は万端です
念のため
キッチン水没を予想し
運べない
味噌などの食材
オーブン
炊飯器
精米機
大きな鍋
そして
つぶつぶのレシピ書籍
などを
山から離れた廊下へ退避
シンクを綺麗にし
ガスの元栓を締め
お風呂棟のガスも締め
電源コンセントも抜き
避難所へ出発
避難所はもう空いていて
電灯はついていた
まだ誰もいなくて
とりあえず和室に荷下ろし


なんか
とりあえず
やれやれと落ち着いたころ
避難の報告を区長さんへ
そして、
親や親せきに避難完了の電話報告
(この時に、島根の親戚に
 電話中の楽しそうな僕をちーちゃんが投稿)
TVつけて状況にびっくり


19時もう一度区長さんに電話
避難人数は、変わらず僕と妻のふたりです、と
ということで
ぼくら以外だれも来ませんでした。。。
外で風の音が
聞こえはじめたのが19時まえ
19:30ごろ、
そろそろ停電するかもと、
灯油ランタンを点灯
すると
19:35停電
ぎりぎりセーフ
避難所の非常用電灯も灯りました
この停電は
5分くらいで解消
夕飯を食べました


未来食つぶつぶ
ではなく、この日は
避難食つぶつぶ、です
非日常でも
すうっと、のどを通ります
なんたって安心感信頼感があります
写真右のおにぎりは、みんなに配れるようにたくさん作ったとのこと
おかずも多めに作って避難してきた人たちと一緒に食べようと思っていました
20:35外が静かになっているのに気が付きます
雨・風は弱くなっていて
おぼろ月が見えていました
でも
谷底からは
ゴーゴーという重低音が鳴っています
23時ごろ就寝しました

翌日、台風一過のまぶしい朝日
荷造りして帰宅
ガスの開栓したり
洗濯したり
キッチンの配置を
定位置にもどしたり
雨戸は乾燥させたいので
さらに翌日に収納します

いつか
また
避難する状況になったときの
ための忘備録として
書き留めました

大切なこと
それは
「被害を想定して、それに対して準備してみる」
でした
想定は仮でいいんです
決めて、動くことそれが大事だと感じました
避難所への搬入が終わった時
不思議な大丈夫感を感じました
どんな状況がきても対処できる準備が整った
そんな感じです

荷造りのリストなど
どなたかの参考になれば幸いです

被災された方々、お見舞い申し上げます

お読みいただき
ありがとうございます

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