滞在のあと、こんな言葉を聞かせてもらいました。
「楽しかったです」「きれいでした」だけではない声でした。
滞在の中で、
家族それぞれの心に起きていた“変化”を、
6つの視点からご紹介します。
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1.【 時間がほどける 】
せかせかした日常の流れから離れ、
時間がゆっくりと戻ってくる感覚。
* 普段できない体験
* 自然の中で過ごす静かな時間
* 作ったことのない料理に向き合う時間
「長湯はできないタイプなのに、いつまでも入っていたかった」
そんな声が多く聞かれます。
ここでは、
時間に追われない自分を思い出す方が多いようです。
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2.【 親の気持ちが、先にゆるむ 】
子どもより先に、
実は親の心がほどけていきます。
* お風呂で深く息ができた
* 薪割りでストレスが抜けた
* 何も急がなくていい安心感
「子どもに対しても、おおらかに接することができました」
親の緊張が抜けることで、
家族全体の空気が変わっていきます。
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3.【 子どもを“信じ直す瞬間”が生まれる 】
* 脚立に登れた
* 薪割りができた
* 初めての料理を任せられた
「思っていたより、ずっとできていました」
ここで起きているのは、
子どもの成長というより、
親の見え方の変化かもしれません。
「もう任せていいんだ」
そんな気づきを持ち帰る方が多くいらっしゃいます。
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4.【 やらせてあげる、から、一緒にやるへ 】
体験は“用意されたイベント”ではありません。
* 料理
* 片付け
* 薪割り
* 花火
日常の延長にあることを、
家族で一緒にやります。
「やらせてあげた」ではなく
「一緒にやった」という記憶。
それが、
家に帰ってからの暮らしにも
静かにつながっていきます。
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5. 【 否定されない安心感に、身を置く 】
* 失敗してもいい
* 怖がってもいい
* 途中でやめてもいい
ここでは、
「正しさ」よりも
「その子らしさ」を大切にしています。
「否定せずに声をかけてもらえる姿が、とても参考になりました」
大人も子どもも、
そのままでいいと感じられる時間です。
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6.【 暮らしの軸を、そっと整える 】
何度も訪れてくださる方の中には、
こんな言葉もあります。
「軸を整えに来ています」
* 好きな方向を思い出す
* 大切にしたい暮らしを確認する
* 家族の距離感を調整する
大きく変わる場所ではありません。
でも、
戻る場所として、
定期的に訪れてくださる方がいます。
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【 最後に 】
ほっこり屋は、
何かを与える宿ではありません。
それぞれが、
もともと持っていた感覚を
思い出して帰る宿です。
子どもは子どもの位置へ。
親は親の位置へ。
家族が、家族のかたちへ。
そんな時間を、
ゆっくりお過ごしください。